若手研究者育成

 これまでも東北大学大学院理学研究科原子核物理研究室ストレンジネスグループでは米国の大学院生を1ヶ月以上に渡って研究室に受け入れたり、KEK-PS, 東北大学電子光理学研究センターにおける検出器のテスト実験遂行時に海外の若手研究者を招聘し、日本の若手研究者と国際協力、交流を積極的に進めてきました。

また、この10年間のジェファーソン研究所における実験遂行のため大学院修士/博士課程の学生から博士研究員、若手助教といった若手研究者、時にはサバティカルを取ったシニア研究者を数ヶ月から2年程度に渡り長期に派遣し国際共同研究を主導的に進めてきました。

 

←2009年 JLab Hall-C 実験室にてHKS, HES スペクトロメータ設置終了時の集合写真

 

 本プログラムにおいて若手研究者が米国ジェファーソン研究所、ドイツマインツ大学に長期に滞在し研究を推進することにより以下の様な能力を身につけることが期待できます。

1)教育背景、研究背景の違う海外の優秀な若手研究者と切磋琢磨することにより、日本国内に閉じこもっていては知ることのできない広い研究視野を持つことができる。

2)自分の考えをしっかりとアピールしないと自分の研究方針が反映されないという国際共同研究グループの中で研究を進めることにより、日本人若手研究者が比較的苦手とする正しく自分の考えを主張するという能力が自然と鍛えられる。もちろん、一朝一夕に身につく能力ではないので、最初は主研究担当者、研究担当者がきちんとサポートして派遣する若手研究者が自分の貢献、研究方針を発表しやすい環境を国際共同研究体制の中で整える。

3)派遣する博士研究者は、派遣する大学院学生達を含む日本人常駐グループの現地リーダーの役目を果たす必要がある。これにより小さいながらグループをまとめる経験を積むことでき、将来、より大きな研究グループを率いる際に役立つ経験を積むことができる。

 派遣される若手研究者は米国ジェファーソン研究所、マインツ大学におけるコラボレーションミィーティングはもちろん、その他の共同研究者のいるヨーロッパ関連施設、大学への出張等の機会に加え、世界中から集まる一流の研究者が参加する様々なセミナー、国際会議、学会等に参加する機会が得られます。国際会議、アメリカ物理学会大会等に参加、発表することを奨励することにより、海外の優秀な若手研究者との切磋琢磨により広げられた研究視野、正しく自分の考えを主張する能力が育っているかどうかを検証する予定です。また、派遣した若手研究者達が活発に研究活動を報告することによって、国際共同研究グループもさらに活性化する事が期待できます。


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