角丸四角形: 物理学のフロンティア
 

 

 

 

 


  大学に入ったのに、聞くだけの講義だけじゃ物足りない最先端の研究を推進している研究室のゼミや実験に参加してみたい、と思ったことはありませんか?

 

 そのように意欲的な学生を一年生から研究室に迎え入れるのが「物理学のフロンティア」です。

「物理学のフロンティア」では単位は与えられませんが、研究室ベースの実験、ゼミに参加することにより、講義とは違った大学研究室ならではの雰囲気を味わうことができます。

 ゼミ、実験の形式、内容、スケジュール等も学生と担当教員の相談でフレキシブルに決めることができます。

 

 H24年度も秋に説明会を行った後、後期に研究室において受け入れを開始する予定です。

 

 昨年度 平成23年度の「物理学のフロンティア」説明会チラシ(平成24年度版は秋に配布します)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

角丸四角形: 平成23年度に1年生受け入れを行った研究室(24年度も受け入れ予定)の紹介


 

 

光電子固体物性研究室(担当 佐藤宇史)

「高温超伝導のメカニズムを探る」
世界最高性能の光電子分光装置を用いた高温超伝導体の超伝導メカニズムの研究の最先端を紹介と、液体窒素を使った超伝導などのデモンストレーションを行いました。ゼミに参加した学生は、研究室の巨大な精密装置を見てそのスケールと複雑な仕組みに驚いていました。液体窒素を用いた実験では、学生自らが手を動かして幾つかの物理現象を直接体験してもらうことができ、「実際のものに触って調べる」物性実験の醍醐味の一旦を味わっていただけたと思います。


 

ニュートリノセンター(担当 井上邦雄

「神岡ニュートリノ観測施設見学」

岐阜県神岡地下にある最先端のニュートリノ観測施設や暗黒物質探索のための装置、重力波観測装置などを見学し、専門家の説明を受けます。
地下の特異な雰囲気と巨大な実験装置は圧巻です。


 

 

サイクロトロン RI センター(担当 酒見 泰寛)

 「加速器とレーザーを用いて冷却した不安定原子を作ろう」

極端に重い原子核や原子は、素粒子の性質を調べるためのミクロな顕微鏡になります。未知の素粒子の微かな信号を増幅し、高感度に検出するための顕微鏡を作りましょう。加速器からのビームを用いた原子核反応により、極端な原子核を生成し、レーザーを用いて生成した極端な原子を冷却・トラップすることに挑戦します。

 

英語によるゼミや実験の様子

     



 

 

分光物理学講座、電子線ナノ物理:多元研(担当 寺内正己)

「物質の美しさを見て測る」

電子線を使った物性の構造・電子状態研究研究の概要説明を行い、実験室見学、レーザーを使った回折原理の実験、および、電子顕微鏡をつかった物質の観察や実験のデモを行いました。


 

 

原子核物理(担当 中村哲、田村裕和)

「反粒子の対消滅を使ってアインシュタインの法則を確かめよう!」

相対論的量子論の初歩をゼミ形式で学び、ディラックのノーベル賞受賞講演、アンダーソンの陽電子発見の原著論文を輪講しました。その後、グループに分かれ陽電子を実際に対消滅させ、そこから生じるγ線を測定することによりアインシュタインの有名な質量とエネルギーの関係を確かめました。新年度に入ってから研究結果の発表会と修了式を行いました。

 

研究発表会、ゼミの様子

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極低温量子物理(担当 木村憲彰)

絶対零度に近い低温の作り方や、極低温で起きる様々な現象を見学・体験してもらいます。また、磁石を操ることによって熱を生成する実験をやってみます。
これらを通して、温度とは何か、熱とは何かを実感してもらいます。
(
写真は液体窒素を凍らせる実験の様子です)