最近の話題

  • 2025/4/15 研究プロジェクトのページのアップデートを行い、電子イオン衝突型加速器を用いたePIC実験についてのページを公開しました。
  • 2025/4/4 新メンバーを迎え、歓迎会を行いました。
  • 2025/3/10 「おとなのサイエンスカフェ」のレポート記事が公開されました。
  • 2025/3/7 三輪浩司さんが、おとなのサイエンスカフェで話題を提供します。
  • 2024/12/22 木野量子さんのメッセージが、理学部・理学研究科のウエブページのスペシャルコンテンツ「青葉山の面々」に掲載されました

 現代の原子核物理学の使命は

  • ビッグ・バン直後のクォーク・グルーオン・プラズマからハドロンへの相転移(核子の生成)
  • 恒星中および超新星爆発における軽い元素から重い元素の合成(原子核の生成)
  • 超新星爆発からの中性子星(高密度核物質)の生成
  • 中性子星からストレンジネスを含むクォーク星の生成

という宇宙における物質進化の全体像を理解することです。 中性子星と呼ばれる星は星全体がほとんど中性子だけから構成されており、一個の巨大な原子核とみなすことができる非常に密度の高い(太陽の約1014倍以上)物質です。 その内部には“ストレンジネス”が安定に存在していると予想されています。 そこで我々は、“ストレンジネス”を含むハドロンや原子核(ハイパー核)を人工的につくり、中性子星やクォーク星の中に実現されているまったく未知の物質世界を調べようとしています。

 

http://lambda.phys.tohoku.ac.jp/img/phase_diagram.pnghttp://lambda.phys.tohoku.ac.jp/img/star_developping.png

研究紹介

http://lambda.phys.tohoku.ac.jp/img/hyper_nuclear.png皆さんは、「原子核は何から出来ているか?」と聞かれたら、「陽子と中性子から出来ている」と答えると思います。 しかしこれは古い物質観です。陽子、中性子に加えて、「ハイペロン(超重粒子)」と呼ばれる別の種類の粒子を含んだ原子核も存在します。

ハイパー原子核は地球の周囲には存在しないのですが、人工的にのみ作られる原子核というわけではありません。 「ハイペロン」には、ラムダ粒子、シグマ粒子などのいくつかの種類があり、どれが原子核に入るかで別のハイパー原子核ができます。


 研究プロジェクト

我々のグループでは、以下のような実験的研究を行っています。

  • ハドロンビームを用いた、ハイパー核のγ線分光
    • 大強度陽子加速器施設 (J-PARC)
  • ハイペロン・陽子散乱実験
    • J-PARC
    • SPring-8
  • ストレンジネスを含むエキゾティックハドロンの研究
    • J-PARC
  • 光反応によるストレンジネス生成機構、および終状態相互作用によるハイペロン・中性子間力測定実験
    • 東北大学 先端量子ビーム科学研究センター
  • EICでのePIC実験で用いるシリコン飛行時間検出器の開発
  • 二粒子干渉法を用いたハドロン間相互作用の研究

連絡先

980-8578 宮城県 仙台市 青葉区 荒巻 字 青葉 6-3
Tel: 022-795-6451 / Fax: 022-795-6455
e-mail: www あっと lambda.phys.tohoku.ac.jp