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学会とは?

我々が「学会」と呼ぶ場合、二つの意味があります。 一つは「日本物理学会」、もう一つは物理学会が開催する年次大会・分科会のことです。 「学会」の会員になるという場合は前者、「学会」で発表する場合は後者をさします。

日本物理学会

物理屋がいう学会は主に日本物理学会のことを言いますが、他にもいろいろな学会があり物理屋でも複数の学会に入っていることがあります。 素粒子・原子核の分野では、この分野に限った学会というものがないので、日本物理学会だけに入っている人が多いようです。

日本物理学会の場合は、入会するにあたって必要な条件は現学会員3人からの推薦だけです。 推薦と言っても、名前と会員番号を書くだけですので、物理学会の会員になっている知り合いが2人いれば、誰でも学会員になれます。

日本物理学会の年次大会・分科会

年次大会・分科会では各領域(昔は分科会という名前でした)ごとに発表が行われます。 物理と言っても広いので分野の近い人同士がつまって領域を作り、その領域ごとに発表のプログラムが作られています。 発表の形式は口頭発表とポスターの二種類がありますが、原子核物理の分野では現在ポスター発表は行われていません。

口頭発表の場合、プロジェクターにパソコンを繋ぎパワーポイントやキーノートなどのプレゼンテーションソフトを使って発表します。 まれに、PDFを全スクリーンモードにして使用する人もいます。 10年以上前は、基本はオーバー・ヘッド・プロジェクター(OHP)を使い、透明シート(トランスペアレンシー)に印刷したり手で書いたものを見せながら話をすることが一般的でした。 当時は透明シートを「トラペ」と省略して読んでいましたが、その名残で今でもプレゼンテーションをトラペと呼ぶ人もいます。 もっとも、今はトランスペアレンシーを見たことがない学生も多いので、何が「トラペ」か知らない場合が多くなっています。

年次大会では、すべての領域の人が同じ会場に集まって発表を行います。 一方分科会は「素粒子・原子核・宇宙線」の理論・実験の領域と、物性分野の領域が別々の場所で開かれます。 会場の都合もあるので、日にちも違っており一週間程度ずれていることも珍しくありません。

日本物理学会では、総会・分科会での発表をするために必要な条件は「日本物理学会の会員(あるいは協定・共催学会の会員)であって参加費を払うこと」だけです。 従って、どんな人でもどんな内容でも上記の条件を満たすだけで発表を行うことができます。 誰でもどんな内容でも発表できるということは、日本物理学会で発表したということだけではその研究が科学的に正しいかどうかという担保にはなりません。


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Last-modified: 2010-04-26 (月) 14:11:44 (3409d)