* [[大学院・研究者を目指す人へ]] [#pf09ef14]

** 就職と研究分野 [#l443d16b]

大昔だと、大学院博士課程前期(いわゆる修士)に進む = 大学に研究者として残る、だったでしょう。
私が学部生の頃(十数年前)は、大学院生はそうは考えていないのに大学院生が就職活動で企業に行くと「何で大学に残らないので就職しようとするの」と企業側は大学院に行ったら企業には就職しないんだと考えているような風潮がありました。

しかし、今では修士号を所得後企業に就職をするのは普通のことになっています。
また、博士課程後期に進学し博士号を所得した人が企業に就職するのが当たり前になるような時期になりつつあると思います。
もっとも、「高学歴ワーキングプア」(水月 昭道 (著) )に書かれているような博士課程に進学したがその後企業への就職も大学・研究機関に職を得ることを難しいという現実があることは否定できません。
そのため、早い内に就職した方がいいのではないか、あるいは企業がやっていることに近いことをやっている方がいいのでは無いかと思う学生さんがいます。

東北大学理学部物理学科では、学部生に対して履修時面談というのを行っています。
半年に一回単位履修時に、学生が教員と話す機会を義務的に作るというものです。
学生は指定された教員の所に行き、必修単位を落としていないかどうか落としていたらどうしたらいいかを相談すると共に、いろいろなことを教員に聞けるという機会になっています。
教員の側も(少なくとも自分は)、4年生の研究室配属時にどの研究室に行きたいか(理論か実験か、素粒子・原子核か物性か)ということや進学か就職かということを聞いたりします。
このとき気づいたのが、企業に近いことをやっている方が就職に有利と思っている学生がいる、ということでした。


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