エキゾティック核物理グループ
エキゾティック核物理グループ
関口は東京工業大学に転出致しました。東北大理学研究科には教授(委嘱)として兼務します (2022年4月)。
日経サイエンス2022年2月号「挑む」に掲載していただきました (2021年12月)。
東北大、理研、九大で開発中の偏極陽子標的のビームテストを東北大CYRIC で行いました。九州大学若狭研究室が建設した 2ndFPP 検出器のテストも同時に行いました (2021年12月)。みなさん、お疲れ様でした。
M2の齋藤由子さんが、SNP school Incentive prize を受賞しました。おめでとう!(2021年12月)。
RIKEN RIBF で荷電交換反応による3中性子系の研究の実験を行いました (実験代表者:三木) (2021年6月)。
我々の陽子-ヘリウム3散乱測定に関する論文が Physical Review C 誌の Editors’ Suggestion として掲載されました (2021年4月12日)。論文はこちら。
立石健一郎さんが学術研究員として着任されました(2021年4月)。
亀谷君が日本物理学会学部生ポスター発表で、日本物理学会学生優秀発表賞候補者に選ばれました(2021年3月)。おめでとう!
8th Asia-Pacific Conference Few Body Problems in Physics (APFB2020) が金沢文化ホール+オンラインで開催されました。渡邉君、中居君、井上さん、北山君が発表しました (2021年3月)。 中居真之介君が、APFB Special Award を受賞しました。おめでとう![会議写真]
井上南さんが、物理学専攻長賞を受賞しました。おめでとう!(2021年2月)。
井上南さん、宇津城雄大君の修士論文発表会がありました(2021年2月)。無事合格。おめでとう!
中居真之介君の博士論文審査会がありました(2021年1月)。無事合格。おめでとう![写真]
東北大サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター(CYRIC)で、50MeV陽子・ヘリウム3散乱の実験を行いました (2020年9月)。
渡邉跡武さんが、特任助教に着任しました(2020年4月)。
渡邉跡武君が、東北大学総長賞を受賞しました(2020年3月)。新博士・修士祝賀会での記念講演とプチ総長賞授与式がありました(中村哲物理学専攻長から授与)。
最近の話題
理化学研究所 SAMURAI実験施設
核スピン偏極装置
理化学研究所
東北大CYRICでの実験終了後 (2018年6月9日)
核図表
原子核物理学は、約6千種存在する原子核の多様性(物性)を明らかにし、宇宙に存在する物質の成り立ちを解明する学問です。その研究対象は素粒子であるクォーク・レプトンから、数百の核子で構成される原子核に及びます。我々のグループでは、(i)核子を結びつける核力を理解し[三体核力の研究]、さらに(ii)核力から原子核がどのように作られ、最終的に星が形成させてゆくのか[エキゾティック核(不安定核)の研究]、を研究対象とした実験研究を行っています。
エキゾティック核は、恒星や超新星爆発中での元素合成に重要な役割を果たすと考えられていますが、非常に寿命が短いことから我々の身の回りには存在しない原子核です。我々は、加速器を使ってエキゾティック核を実験的に生成し、その性質を調べることを行っています。現在、次世代加速器・理研RIBFで実験を進めています。
三体核力は、近年注目を浴びている新しい核力です。いわゆる普通の原子核ばかりでなく、エキゾティック核の存在限界(物質の存在限界)、また星の終焉である超新星爆発や中性子星と密接な関わりがある高密度核物質の理解に重要な役割を果たすと考えられています。真空系における三体核力の研究の面白さは、原子核の中でクォークがどのようなダイナミクスを持つのか、ということに触れることができることです。我々は少数系散乱から、この三体核力を実験で明らかにすることを目指しています。実験は、理研RIBF、阪大RCNP、東北大CYRICの加速器施設で行っています。
私たちは、(i)(ii)の研究を通して、原子核を構成する力を理解し、核力から原子核、核物質、そして宇宙の成り立ちを統一的に理解する道筋を作りたいと考えています。
当グループでは、新しい物理を自ら切り
拓きたい・アプローチしたい、と思って
いる意欲ある若手研究者&学生の皆さん
を待っています!
update: 2022.4.21 by K. Sekiguchi