よしなしごと†学問†NA44 では、違った文化・背景を持つ人々に出会いました。 そのなかで、研究をする姿勢や考え方に対してもっとも影響を受けていると思うのは Nu Xu です。 Nu は、中国出身(現在アメリカ国籍)で、大学院からアメリカに来ていました。 名前の発音は、「ヌ シュ」で、漢字で書くと姓名の順で「許怒」となります。 出会ったときはロスアラモス国立研究所のポスドクで、その後ローレンス・バークレー国立研究所のスタッフになりました。 2008年から2012年までは RHIC の STAR 実験グループの代表者(スポークス・パーソン)も務めています。 CERN で一緒に実験をやっている間は、近いバックグランドを持つせいか我々(広島大グループ)と一緒に夕食をよく作って食べてました。 また、いろいろ話をするときに漢字でどう書くかという話題になることもあり、あるとき Do you know how to write down 'learn' in Chinese characters? と聞かれました。 そのとき、スタッフは鷲見さんが来ていたのだと記憶していますが、鷲見さんに対して Your students read a book very well, but asking is not enough! と。 これは、 学問 ですよね? 「学ぶ」と「問う」が一緒になって「学問」なんだと。 Nu が半分揶揄しながら、心配したのは 論文読んだり勉強したりは十分だろうけど、人に聞くということが十分じゃない。 コラボレータのいろんな人に質問しなきゃだめだよ。 ということでした。 これは今でも自戒すべきこととしています。 また、今の学生さんに対してはなおさらのこと学んで欲しいことだと思います。 |