大学院・研究者を目指す人へ

研究が好きですか? 物理が好きですか?

学部の学生の頃から自分はこの物理の研究をするんだと思って計画を立て、その通りの研究を退職までする人はたぶんいないと思います。 べつに「物理」でなくても何でもかまわないません。

研究は分かっていないことを探索するから研究なのであって、あらかじめ道筋があるわけではないですし、途中で「おっ、これは面白そうだ」と思って脇道にそれたら意外な発見があることもあります。 4年生で研究室に配属されたら、その研究室でやっている研究を一生するわけではありません。 また、大学院を受験するときに他の大学の違う研究室に移っても一向にかまわない。 というか、同じ場所でずっと純粋培養されるのはよくないと思います。

少なくとも素粒子・原子核の分野は、所属している研究室から別の研究室に学生が行くことに対して圧力をかけてやめさせるなどということはしません。 その研究室の出身者が代々そこのスタッフになって引き継いでいくという、悪しき師匠・弟子文化もありません。 そんなことをしていたら、単なる劣化コピーが生まれるだけでその研究室は滅んでしまうでしょう。

少し話がずれました。

ある「物理」が好きというのは裏を返せば視野が狭いのかもしれません。 「研究」が好きなら、少し今の道をずれても、全く別の道に言っても楽しく研究が出来るのではないでしょうか。

ずっと一つのことを突き詰めることは良いことだと思いますが、袋小路に入ってしまった場合出られなくなってしまいます。 このとき俯瞰的な視野を持っていれば違う場所に飛んでいくことも出来るでしょうし、自分の今いる位置がどのような意味を持つかを分かるのにも役に立ちます。 そのため必要なのは「教養」だと思います。


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Last-modified: 2009-04-24 (金) 15:16:42 (3776d)