LNS NKS2

ストレンジネス核物理

東北大の原子核物理研究室では、ストレンジネス核物理の研究を行っています。

通常の核子は u, d クォークから出来ていますが、sクォークを含んだ核子の仲間が存在します。 クォーク間に働く力は強い相互作用と呼ばれ、量子色力学 (Quantum Chromo Dynamics, QCD)と呼ばれる力学体系で記述されることが確立しています。 ところが、QCDは高エネルギーの領域では解析的な計算が出来るのですが、我々の通常の世界のエネルギー領域では解析的な計算ができません。 そのため、クォーク間に働く力や、クォークから構成されたメソンやバリオンの間に働く力(核力)をQCDから直接計算することは困難です。

そこで、普遍的に相互作用を理解するために種々の理論モデルが存在しますが、実験データが限られていることから実験データのない反応にたいする予言はモデル依存性が存在します。 それはつまり、核力を理解していないことを意味します。

核力を理解するために u, d クォークからなる核子やメソン(併せてハドロンと呼ばれます)の反応や生成過程を研究することも重要ですが、s クォークからなるものも併せて考えることでより深く研究することが可能になります。

c, b, t クォークを含んだハドロンも含めて実験的研究をすることが理想ですが、これらのクォークは質量が大きく寿命も短いためハドロン同士の相互作用を実験することは不可能です。 s クォークを含んだハドロンの平均寿命は ナノ秒のオーダーですが、実験をするには十分な時間となっています。


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Last-modified: 2009-04-09 (木) 09:13:44 (3000d)